今回は職業紹介シリーズとして
「自動車部品の設計開発職」
についてお届けします。
Twitterで取材に応じてくださる人を募集し、
私かごめが記事を通じて
皆さんにさまざまな職業の情報を発信するシリーズです!
就活生や転職を考えている人が少しでも各職業への理解を深め
自分に合う仕事に巡り合えることを願って実施しています。
今回の記事は
自動車部品の設計開発職4年目の方への
取材をもとに書いています。
自動車部品の設計開発職の仕事内容
②図面作成
③解析
④評価
①3Dモデル作成
CADというソフトを用いて
3次元の立体をパソコン上で作っていきます。
②図面作成
部品のサイズや作り方を
細かく指示した図面を描きます。
③解析
部品のサイズや構造を考えた後
実際にモノとして作る前に解析をして
設計したモノの改善点が無いかどうかを
CAEというソフトを用いて
事前に確認をする場合があります。
④評価
実際に設計してモノとして作ってみた部品が
不備無く機能するかを評価してチェックします。
評価をして不備があった場合は
設計をし直して問題が無くなるまで
何度も何度も改善を繰り返します。
ただし
大手企業で評価専門の部署がある場合は
設計者が評価まで行うことは
あまり無いようです。
自動車部品の設計開発職に向いている人
②粘り強く取り組める人
③コミュニケーション能力のある人
④縦社会にあまり抵抗がない人
①チームプレイが得意な人
設計開発はたった1人で取り組む事は少なく
数人のチームで1つの部品を設計していくこと
が多いので、チームプレイは重要となってきます。
②粘り強く取り組める人
部品1つの設計開発でも
何度も何度も設計をしては評価をして
改善を繰り返していくので
粘り強く取り組む姿勢が必要です。
③コミュニケーション能力のある人
他部署と協力して設計していく場面や
仕入先との納期調整のやり取り等があるので
コミュニケーション能力は欠かせません。
④縦社会に抵抗がない人
男性が多い業界なので
体育会系な風土の会社が多く
縦社会に抵抗がない人が
より向いていると言えます。
設計開発職のメリット・デメリット
メリット(楽しい点)
①自分が開発した部品を搭載した車が街中を走る
家から一歩外へ出ると
街中はたくさんの自動車が走っています。
その自動車には
自分が一生懸命設計した部品が搭載されていて
人々の移動の役に立っています。
それは一筋縄ではいかない設計開発の
努力の結晶としてたくさんの自動車とともに
世の中を走り続けるので
とてもやりがいを感じることができます。
②他業種よりも平均年収は高め(大手企業は特に)
専門知識やスキルが必要となる職業の為
平均年収は大手企業であれば特に
他業種と比べても高めです。
③福利厚生が充実している
有給は月1回取るように義務付けられていたり
旅行代金を年間最大1万円まで会社に
負担してもらえる等
福利厚生が充実しているところが多いです。
デメリット(大変な点)
①納期がタイト
納期は厳しいことが多く
仕事のスピード感が求められます。
②客先と仕入先との板挟み
自動車業界は企業同士がピラミッド型であり
トップのカーメーカーの下に
多くの部品設計の企業があり
さらにその下に材料の専門業者などの
多くの仕入先があります。
したがって
自動車部品の設計開発職は
客先であるカーメーカーの
厳しめの納期の要望に応えつつ
仕入先とも交渉しつつ設計開発をしていく
という板挟み状態になりやすいです。
③体育会系な風土が根強い
女性が少なく、男性の多い業界なので
やはり結構体育会系な部分が強いです。
学生時代に運動部経験者は
比較的楽しく過ごせそうですが
人によっては周りの体育会系の先輩方との
付き合いが少し大変だと感じる場面もあります。
自動車部品の設計開発職になるにはどんなスキルや経験が必要?
①CAD・CAE解析のスキル
入社前にスキルを身に付けていなくても
入社後に専任講師による講習で
勉強させてもらえます。
また講習が終わった後でも分からない点は
質問できるので、入社前には
あまり気にしなくても大丈夫です。
ただし、知識があれば業務も
スムーズに取り組む事が出来るので
入社前に図面の書き方などの基礎知識程度は
身に付けておくと有利になりそうです。
②他部署、仕入先との折衝経験
これは経験として必須ではないですが
コミュニケーション能力や交渉力が高い方が
有利でスムーズに仕事しやすいです。
今回の取材を通して感じた事
自動車部品の設計開発職は
専門知識やスキルもかなり必要そうで
難しそうなイメージがありますが
福利厚生がしっかりした企業も多く
平均年収も大手企業であれば高めであったり
何よりも
街中にたくさん走っている自動車の
一部を自分自身が設計できるというのは
車好きにはたまらない職業であり
非常に大きな達成感を得られる職業だと感じました。
専門知識やスキルは
入社してからも十分身に付けることが
できるので
車が好き!
設計してみたい!と思う方は
ぜひ自動車部品の設計開発職を
目指してみてはいかがでしょうか。